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評価賃金制度が 欧米のCAにはないって 本当? 

【はるか】この間 面談があったけど、何だか落ち込んだわ。


【麻穂】 評価面談ね・・。日本の客室乗務員の多くが、上司の評価で賃金を決められてしまう制度でストレスが多いけど、欧米のCAにはそんなシステムは無いって知ってる?


【はるか】え~! ホント!?


【麻穂】 欧米では、上司が一人一人を評価して賃金を決めるのは人権侵害とされていて、導入されてないのよ。保安要員として経験年数が重視される賃金体系になっているワ。


【はるか】そうなんだ・・! そう言えばパイロットにもないわね。


【麻穂】 私たちの仕事は、お互いの良いところ、欠けてるところを補い合って、チームワークで成り立つ仕事なので、上司がCAを評価するようなシステムは、そもそも馴染まないと思うの。しかも、それが賃金にかかわるとなると、本音や意見が言えなくなってしまうワ。


【はるか】ANAもJALも以前の賃金制度は、経験年数によってUPするシステムだったんでしょう。いつから評価制度が導入されたの?


【麻穂】 ANAでは2007年頃から「CAP制度」が導入され、その後、JALでも「HTグレード制度」が導入されたと聞いたわ。評価基準は「あんしん、あったか、明るく元気を体現」(ANA)や、「笑顔に輝き」(JAL)など、当時から何十項目もあって、どれも主観的でチェックする人によって評価が変わる基準ばかり・・。


【はるか】本当に! チェックする人とされる人の相性で変わってくるわよね。


【麻穂】 評価制度には「客観性」「透明性」「本人も納得する合理性」が必要だと、厚労省管轄の労働政策機構でも言われていたけど、それが欠けている制度は職場のモチベーションが低下するし、チームワークにもかかわるワ。


【はるか】私たちも、パイロットや欧米の客室乗務員のように、評価によってではなく、経験が重視される賃金体系がいいな。


【麻穂】 そうね。そうなると上司の評価を気にしないで、欧米の客室乗務員のように、のびのびと楽しくフライトできるようになるわね。評価制度は以前は無かったものなので、そろそろ廃止したいわね!



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