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羽田空港における衝突事故と客室乗務員の役割について(見解)

2024年1月2日、羽田空港でJAL516便と海上保安庁機が衝突し炎上する事故が発生しました。この事故により、海上保安庁機に搭乗していた6名のうち、5名が死亡、1名が重傷を負いました。JAL機の乗客・乗員379名は全員脱出し、15名の乗客が負傷しました。

亡くなられた方々のご冥福を心からお祈り申し上げます。また、負傷された方々の一日も早い回復を願っております。

 

この事故で、客室乗務員の的確な判断と行動が国内外で賞賛されました。3か所のドアから全員脱出させた客室乗務員と運航乗務員にあらためて敬意を表します。

 

客室乗務員は初期訓練の他、毎年一度の定期緊急訓練を受け、試験に合格しなければ乗務することができません。通常の安全業務に加え、緊急着陸・着水時の対応、火災や急減圧時の措置の他、急病人へのケア、ハイジャック時の対応、迷惑旅客対策等あらゆる事態に備える為に乗務しています。

 

本来、こうした保安要員でありながら、客室乗務員には国家ライセンスが付与されていません。国の職業分類では「接客・給仕職業従事者」となっています。

 

一方、海外では、欧米、中東、南米各国や、アジアでも中国、タイ、モンゴルなど、多くの国で客室乗務員は国家ライセンスが付与され保安要員とされています。私たちは日本の客室乗務員にも国家ライセンスを付与し、航空従事者とすべきと考えています。

 

また、今回の事故では機種がエアバス350型機だった為、各ドアに客室乗務員が配置されていたことは幸いでした。(更にこの便ではファーストクラスもあり、非常口8か所に対し、9名の客室乗務員が乗務していました)

 

しかし、ボーイング787型機には、ANA、JALとも非常口8か所に対し、6名、又は7名の客室乗務員しか配置されていません。1人で2か所のドアを同時に脱出判断、誘導を行うことは不可能です。私たちはすべての大型機のドアに客室乗務員を配置するよう求めるものです。

 

最後に、今回、脱出できたドアには勤続30年以上の方(左前方)と20年以上のベテランの方(左後方)、また右前方も数年のキャリアの方が配置されていたことは不幸中の幸いだったと職場で話題になっています。

 

日本の客室乗務員も、数年から10年という平均勤続年数の職場から、欧米並みに定年まで健康で働ける職場になるよう、ジャパンキャビンクルーユニオン(JCU)は力を尽くす決意です。

                                         以上





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