5月31日は「 国際キャビンクルーデー」でした。この日に向けて、世界の客室乗務員の組合が様々な取り組みを行いました。
私たちJCUが加盟している航空労組連絡会の客室乗務員の連絡会(客乗連)は、国土交通大臣宛てに以下の要望書を出しました。
【 要望書 】
客室乗務員が保安任務を最優先に取り組める環境を求めます
コロナ禍の中、マスク着用に伴うトラブルでダイバート等も発生しており、これまで以上に客室乗務員の任務が重要となっています。
旅客機の安全を維持する上で客室乗務員が果たす役割が極めて大きいことを世界中の利用者に認知してもらうため、ITF(国際運輸労連)は5月31日を国際キャビンクルーデーと制定致しました。
昨年はIATA(国際航空運送協会)とともに共同声明を発表し、客室乗務員の対応が乗客・乗員の生存に極めて重要であることを表明しています。
9・11の同時多発テロを機に、多くの国が客室乗務員をライセンス制としました。ライセンス化した国では客室乗務員を保安要員として明確に位置付け、乗務員からは「旅客が客室乗務員を保安要員と認識していることで、保安業務を最優先課題として対応できる」と報告されています。
一方日本においては未だライセンス化されておらず、 国(総務省)の職業分類ではサービス業に位置づけられています。
客室乗務員は保安要員であり客室保安の最後の砦です。客室乗務員が安全業務を最優先課題として取り組めるよう、以下の二点を要請いたします。
1. 2022年9月のICAO総会において、年間公式行事として毎年5月31日を国際キャビンクルーデーと制定すべく、JCABからICAO理事会に働きかけること。
2. 客室乗務員の乗務資格は国による付与とし、航空法二十四条「航空従事者」に客室乗務員を明記すること。

2022年5月
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