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ANA国内線と国際線短距離でも休憩(レスト)は必要!


現在、ANAでは国内線と国際線短距離をフライトする客室乗務員に休憩を与えていません。


1日に例えば函館を往復し、その後、高松を往復する4便乗務の場合、勤務時間が9時間を超えても、「休憩」の時間もスペースもありません。


この為、JCUはANAに対し、国内線と国際線短距離の客室乗務員に、みなし休憩=レストを与えるよう、要求してきました。


その際、団体交渉におけるANAの対応が不誠実であった為、JCUは東京都労働委員会に不当労働行為の申し立てを行い、現在も調査が続いています。


5月8日、その山場と言える証人尋問が行われ、組合側から2名、会社側から1名の証人が立ちました。


その中で、会社は、「便が到着してドアが開いてから、次便の乗客が搭乗しドアが閉じるまでの時間(ステイタイム)が、休憩に代わる時間に相当する」との認識を示しました。これは驚くべき詭弁です。


ステイタイム中は、乗客が降りたあと、忘れ物チェックや次便の準備を行い、場合によっては運航乗務員とのクルーブリーフィングも行う、その後、セキュリティチェックを行い、次便の乗客が搭乗します。この間バタバタと動き回りトイレにも行けないほどの忙しさです。


それらはすべて『業務指示』によるものですが、それでもANAはその時間が『休憩に代わる時間』だと言うのです。


2014年にJALで休憩に関する労基署の調査が入り、組合の交渉もあり、客室乗務員の編成増やサービスの削減、4レグを3レグまでにするなど様々な改善がなされました。この結果、上空でのレストが取れるようになりました。


また、2022年3月、JALはFRM教育の中で『国内線でも休憩を取りましょう』と呼びかけています。これらのJALの取り組みと比べて、『休憩は必要ない』と言わんばかりのANAの姿勢は大きな問題です。


JCUは引きつづき、ANAに対し、国内線と国際線短距離路線のフライトにおいて、休憩(レスト)を求めていきます。


2023年5月28日



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